[コメント] アリーテ姫(2000/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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本当に最初の20分くらいは「名作の風格プンプン」の作品の風情が漂っていて、「おぉ、隠れた名作アニメ!?」と身を乗り出した。 しかも、この作品は、実は私の高校の先輩が製作にかかわっていて、「スゴイのが出来るから待ってて!」とその製作中にも散々聞かされていた作品だった。
いや、勿論、素晴らしい作品なんですがね。 しかし、実際のところ、中年の我が身にはツライ作品であった。 思春期に見ていたらもっと共感共鳴しまくりであったろうな、と、思わせるだけに残念だった。
多分、十代入り口の「私って何?」「何の為に生きてきたの??」と自問自答を繰り返すような「私」であったなら、この作品のコンセプトにももっとすんなり身を寄せることが出来たろうなぁと思った。
とりあえず、恵まれてないのは容姿ぐらいで(って言ったって、十分可愛いんだけどね。「アニメの記号として冴えないブス」程度の作画)あとは十分に恵まれているアリーテ姫には、毎日の生活で手一杯の実際の生活人。というか、「アリーテ姫が本来憧れている筈の市井の生活人」は、「つきあっておれませんがな」が正直な気持ちである。
なので、この作品の「魅力的な男性が一人も出てこない」(騎士さまは権力狙い。お父様は金儲けっていうか、そもそも存在感薄すぎ。魔法使いもコンプカタマリ男)って部分で、「唯一血が通ってそうな人物」が飯炊き女だけってのが、なんともはや。
フェミニズム特有のレズ臭もするし、後半はゲンナリしながら見てしまった。 黄金の鷲が飛んでました。 「だからどーしたっちゅーんじゃー!!」と叫ぶ大人げないオバサン(ワシ)が一人。
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