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[コメント] 幸福のスイッチ(2006/日)

真っ当な脚本、丁寧な演出、誠実な撮影、落ち着いた編集。これ見よがしのお涙頂戴もシュールで自己満足なお笑いも無し。主人公の成長が少々。「良い仕事」をしようとする人たちが描かれた映画だが、この映画自体が「良い仕事」の成果と言える。
立秋

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







稲田電器商会はお客様第一主義の面倒見の良さが売り。イナデンの愛称で長年地元の人に親しまれてきた。だが、その実態はイナズマボーイ&ガールズの秘密基地だったのだ!

イナズマボーイ&ガールズのリーダーはと言うと当然ながらカミナリ親父。

稲妻の光る雷雨の日には家電の故障相談で大忙し。カミナリ親父は自分の骨折もなんのその、あっちこっち飛び回って修理の手配や設定のリセットを電光石火の早業でこなして行く。

その一所懸命さの前ではカミナリ親父のうっすらとした浮気疑惑さえも「もうええやん」「まあええか」と吹っ飛んでしまうくらいだ。

カミナリ親父の怒鳴り声はいつも決まって電話線の向こうから轟いてくる。

受話器から耳を30センチ遠ざけても聞こえてくるそれは、正真正銘、とうちゃんの愛の叫びだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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