[コメント] ギャラクシー・クエスト(1999/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ヒーローが必ず自分たちを救い出してくれる」というサーミアンたちの夢、クルーがドラマを飛び超えて活躍するという少年ファンの夢(さらに自分たちも共に戦うという夢)、大迫力の着陸シーンと、目の前で敵を光線で塵のように消滅させるような「すげー特殊効果(本当は現実)」を見たがっているイベント会場に集まったファンの夢。夢がかなった時、かれらはみんな子供のように純真で他意のない笑顔をはじけさせる。かれらは他人や他星人から笑われようがバカにされようが、夢をあきらめられずにいる人たちなのだ。かれらの夢がかなうという、それを目にすることの幸せ。そして「俺たちだって本当のヒーローになれるんだ」というクルーを演じた俳優たちの夢がかなう時、「願い事がかなうのは夢の中だけのことじゃないんだ、決してあきらめなければな!」、と映画という夢を見ている観客も希望を与えられる。
こんなハッピーなテーマを、マニアックな笑いをちりばめながら作り上げた制作者たちは嬉しくってしょうがないだろう(熱狂的なファンの子が、母親に「(宇宙船の)着陸をこれから助けに行かなくっちゃいけないんだよ!」と興奮しながら話すと、「夕食前には帰ってらっしゃい」と返すところなんかノリノリで脚本書いている光景が目に浮かぶ)。
個人的に一番好きなシーンは、サーミアンによって再現された宇宙船内にクルーが始めて案内されて、ちょっと感激したような表情で壁やてすりを手でなぞっているシーン。「そうか「本物」ってこうか〜!」っていうのは特撮好きを最も喜ばす、といっても過言ではないでしょう。
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