動物園のクマさんのコメント: 点数順
鳥(1963/米) | 鳥が出てこない場面(家を襲う音)、襲ってこない鳥(ジャングルジム)、がこわいっす。スピルバーグはそれを知ってましたね(『ジョーズ』『激突』)。 | [投票(8)] | |
シェルブールの雨傘(1964/仏) | 傘が行き交うファースト・シーンで、すでに興奮。何度見ても涙がとまらないっす。 | [投票(6)] | |
市民ケーン(1941/米) | 映画の手本、とか呼ばれることこそ、ケーン以上にこの映画の悲劇。教科書に閉じ込められるような柔な作品とは違うのでは。 | [投票(5)] | |
晩春(1949/日) | 笠智衆と杉村春子のなんとまあ内容のない会話に、どうしてこんなに心が動くんでしょう、、、 | [投票(5)] | |
GO(2001/日) | 『青春の瑳鉄』や『青春の殺人者』の主人公たちが力任せで引きちぎったものを、ピースサインひとつでかたづけたのは、甘いのか現実なのか。こんなこと考えさせられたのは『バタアシ金魚』以来、です、若返った。 | [投票(4)] | |
ミッドナイト・イン・パリ(2011/スペイン=米) | 今が退屈だ、嫌だ、と思った時、不思議とこの人の映画を観てきたような気がするし、その度に今も捨てたもんじゃない、という騙しに乗った気がする。この映画にその粋を見た、ような気がする。ということは、最も騙されたってことだ。何せ、欧州の街のオレンジ色の灯はずるいよ。 | [投票(3)] | |
風と共に散る(1956/米) | 冒頭からずっと設計され尽くした構図、鏡や銃やクルマなどの小道具。作り物めいたセットで描かれるこの世界に、喜んでひきづり込まれる幸福。そして、何しろドロシー・マローンだ。 [review] | [投票(3)] | |
狩人の夜(1955/米) | 驚愕の映画。全編スタジオで撮影された神秘的な構図は、一つ一つがあっと息を飲む静止画のようで、ストーリーに必要かどうかは関係なく、その連続のつなぎが映画的な興奮を醸す。情けないけど、何が写っているかを語るしか術がない。 [review] | [投票(3)] | |
タバコ・ロード(1941/米) | 木漏れ日とは、枯葉とは、草叢とは、風とは、夜とは、雨とは、クルマとは、雲とは、砂埃とは、、、この映画がローアングルで全て教えてくれる。圧倒的な悲劇を、あっと驚く賛美歌と警笛と犬で、圧倒的に描く傑作。ばあちゃんはどこ? | [投票(3)] | |
周遊する蒸気船(1935/米) | 『アフリカの女王』や『地獄の黙示録』でも楽しめる、音もなく河を遡る船の興奮は、きっとここに原点がある。『木靴の樹』の干し草投げの興奮も、この映画の燃料投げに原点がある。なんて勝手に映画的記憶を刺激してくれる。映画とは動きだ、とあらためて確信させてくれる傑作。 [review] | [投票(3)] | |
ロシュフォールの恋人たち(1967/仏) | 衣装や装置の無機質で粋なセンス。ダニエル・ダリューの素敵さ、ペランの美青年ぶり。米国スター二人のキレあるこなし。ミューズそのものの姉妹。ドゥミはやはり天才、ヌーヴェルヴァーグの真珠だ。 | [投票(3)] | |
(秘)色情めす市場(1974/日) | 芹明香は、この作品を観たその日から私の聖母となった。やり場のない不透明な怒りとくすんだ悲しみが、フィルムに焼き付けられた傑作。 | [投票(3)] | |
ミツバチのささやき(1972/スペイン) | ほんとは誰にも知らせずに、そっとしまっておきたい映画です。 | [投票(3)] | |
知りすぎていた男(1956/米) | 階段をゆっくり下りさせたら、ヒッチコックにかなう人はいないっすね。 | [投票(3)] | |
ローラ(1960/仏) | セリフが全部、歌に聞こえる。ストッキングの破れに気づいた時の、エーメの「あっ」は、史上最高の「あっ」だ。世界で一番美味しそうな、ぬるめのコーヒー。 [review] | [投票(2)] | |
ねえ!キスしてよ(1964/米) | 数々あるお気に入りワイルダー作品の中でも、飛び切りの一本。何度見てもハラハラドキドキの展開に吸い込まれる。そして、ラストのフェリシア・ファーの一言とアップで喜んでKOされるんだ。 [review] | [投票(2)] | |
自由への闘い(1943/米) | あれほどパリやパリの郊外を自然と人間を境目なく描いたこの人が、黒光りする鉄兜や見事な構図のセットで造形された人と街を描く。やはり、この人は映画の神様なんだ。 [review] | [投票(2)] | |
ニノチカ(1939/米) | ルビッチ・タッチは、この映画でも極上のリズムとハーモニーを奏でている。「写真を欲しいと言わないで。引き出しにしまわれるのは嫌だから」とハスキーに囁くガルボは、モスクワの行進でも美しい。 | [投票(2)] | |
幽霊と未亡人(1947/米) | 打ち寄せる白波、馬車や自動車、ガス灯やろうそく、マンキーウィッツの一癖ある見事な手腕。ジーン・ティアニーの芯ある美しさ、レックス・ハリソンのもったいぶった笑顔、ジョージ・サンダースのいかがわしさ、若きナタリー・ウッド。傑作ですね。 | [投票(2)] | |
たそがれの女心(1953/仏) | いくつかの舞踏会を跨ぎ踊る二人を舐るように追い、階段や衝立を絶妙に辿るカメラは、もはや流麗ではない、目眩く、だ。この時代にこの映画を撮るオフュルスの神経に驚くが、、、、 [review] | [投票(2)] |