コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ブラインド・ラブ 言い出しかねて(2005/日)

些細な勘違いが生んだロマンスは面白かった(斬新!)し、腹話術師と視覚障害者の恋物語という設定を生かし切った点は良かった。切ないながらも、それをユーモアへと感化させていく「コメディ」も存在しているのが心を打たれるところ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ピンク大賞で上位に食い込んだだけある作品だった。向夏の作品を観たのは3本目だけど、視覚障害者という難役を自然体で演じていたし、表情の1つ1つがやっぱり素晴らしい女優さんだと思う。

やはり見所は序盤の勘違いからのデート。三角関係の始まりであり、師弟関係の消滅のきっかけでもあった。特にラブホテルでのまさに腹話術状態のセックスが斬新で、切ないんだけど面白い。これは小滝正大の演技力によるところでもあった。

決して、もつれる三角関係だけをおもしろおかしく描いているのではなく、あくまでも大介とヒカリの恋物語がメインだと思う。だからこそ、もっと2人だけの時間を与えて欲しかったと思ってしまうのは、自分だけだろうか?

古臭い腹話術に対して誇りを持ちながらも、奥さんにも弟子にも愛想を付かされ、どこか孤独な大介。そんな中でヒカリの存在は、まさに光のように輝いた女性だったに違いない。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。