[コメント] ザ・ブルード 怒りのメタファー(1979/カナダ)
ホラーの枠に捉われず「精神の崩壊」を忠実に描いていたりもする。しかし!敢えてそれを覆うような、悪趣味でオエェェなラストには度肝を抜かれてしまったり…。謎が交錯して少々退屈な前半とのギャップ。クローネンバーグ、巧すぎるよ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「精神の崩壊」の考えていると、どこか『サイコ』の趣もあるなぁと。テーマ曲も少し似ていたりする。ちょっとだけ意識しているのかも?
精神医療の知識は無くとも、医師と患者における距離感だったり、肉親がどんな姿勢で問題に立ち向かわねばならないのか、という(精神医療に携わる人)誰しもが頭を悩ますだろうポイントをしっかり押さえている。
見事なのは、実はラグラン医師が大きな悩みを抱えていたという事実が巧く表現できているところ。フランクが確信に迫ったのはおそらく妻の姿を目の前にしたときであり、気付いたときには既にラグランは命を落としている。このように、最後の最後まで本当の恐怖を押し殺していたホラーは少ない。
妻の首を絞める夫。
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